システム運用を語ろう

システム運用の現場のよくある課題をどうやって改善していくかを、「運用研究会」メンバーに講義していただきました。OSSとはあまり関係がありませんでしたが、とても有用なお話だったと思います。

運用方法論の確立

主テーマ

運用の分析や標準化、モデル化することで、以下の3つの目的を達成する「運用フレームワーク」を確立する

  • サービスの安定化
  • 業務負荷の平準化
  • 運用に対する評価の適正化
特徴

運用現場の現状

問題
  • 高負荷(運用への期待が不明確)
  • 属人的(運用設計の不在)
  • 見えぬ費用対効果(期待と消費リソースのリンクが不明確)
諸問題を解消するには
  • 高負荷、属人的な問題については「運用設計ガイドライン」を作成する。
  • 費用対効果については、極めて経営的な課題であるため、客観的かつ経営的に説明できる必要がある。
    • 「運用はコストセンター」を会計上から分析。運用は利益に当たる部分を生み出せないので、何らかの「利益/売上」の概念が必要になってくる。会社内であれば「部門間振替」など。
    • 「運用の品質とコスト」を分析。サービスを受ける側は品質を高めに取るため、収益に対する適正品質の提案が必要となる。
    • 「運用でカバー」を分析。要求元の甘えが顕著化。ジョブスクリプションを明確にする必要がある。