コストダウンへ直結! OSSでロードバランス

セミナーの内容は、UltraMonky-L7というOSSの紹介でした。

UltraMonky-L7

もともと、UltraMonkyというOSSがあ(注:現在は更新されていない)り、それはOSI参照モデルの第4層、プロトコルで言うところのTCPに当たる部分までの負荷分散を行うためのものでした。しかし、それだけではなく第7層、HTTPやFTPの負荷分散できるように拡張されたのが、UltraMonky-L7との事です。

機能

セッション維持機能、ロードバランシング機能(方式:ラウンドロビン、重み付けラウンドロビン、最小コネクション方式)、ヘルスモニタ機能、高可用性

Version3 の新機能

今年1月にメジャーバージョンがひとつ上がり、3になったそうです。

マルチスレッド化、IPv6対応、クライアントIP伝搬機能、SNMPエージェント搭載、ログ機能

クライアントIP伝搬機能とは、バランシング先のサーバにリクエストを投げたクライアントのIPが渡るようになる。今までは、NATのようにUltraMonky-L7が稼働しているサーバのIPが渡されていた。

その他

利点として、イニシャルコストが安く済むこと、本来負荷分散先のWebサーバに入れてロードバランシングすることもできるので機器が少なくて済ますことが可能。

質疑応答では、企業による実運用をしているケースについて聞かれていたが、具体的な名前は出せないが「ある」ようだった。しかし、サポートについては商用はなく、コミュニティーベースになるとのこと。